ローフード講師 Sumi
「ローフードって何?」
「何か身体に良いらしい」
「酵素がいいの?マクロビみたいなもの?」
「食べてみたいのだけど」
きっかけは様々だと思いますが、インターネット検索でたどり着かれたご縁に甘え、自己紹介させてください。
はじめまして。RawFoodLab®のSumiです。
私は2010年にローフードに出会って以来、ローフードの魅力にはまり、ローフードの良さを実感しながらゆるりと継続しています。
私がローフードをはじめた当初は、日本語のローフードレシピ本など専門書は数少なく、洋書のレシピ本を片手に、英語と格闘しながら実践し始めました。食べたことがないローフードを見様見真似で作っても、出来上がりが正解か否かもわからず、ローフードが食卓に上がると、パートナーからは嫌がられる始末。
そんな私がローフードに出会ったきっかけ、継続できている経緯を少しお話しします。
私は32歳で乳がんと診断され、同時再建手術でガンを摘出し、放射線、ホルモン治療を行いました。主治医からは、若年性乳がんであり再発の可能性も高いことから、術後10年間のホルモン治療をすすめられました。ですが、私には薬の副作用が強く、3年でホルモン治療を辞める選択をしたのです。
そして、今まで治療にかかっていた高額な費用を何か他の健康法に使えないか?と調べているとき、「乳がんと牛乳」という本に出合い、「乳製品」が、乳がん患者に良くないと知りました。コーヒーには牛乳をいれカフェオレにして飲む、生クリームを泡立ててボウルを抱えて食べたり、手作りのパンは乳製品たっぷりリッチなホテルパンを目指し、お料理といえばチーズでコクだし、バターで炒める、そんな食生活をしていたので、「乳製品の過剰摂取が乳がんの原因のひとつ」と言われて、思い当たる節が痛いほど多くありました。
私は、乳製品をストイックに断つ、「乳製品フリー生活」の実践を決意し、ホルモン治療の代替としてスタートしたのです。
ですが、食品の原材料を見ると、意外なものにも、いたるところに乳製品が含有されている現実に、なにを食べてよいかわからなくなりました。そこで、乳製品を摂取しない食べ方を探し、マクロビオティックという存在を知り、「Raw(生)Food(食べもの)」という、加熱せず食物が持つ栄養素を生のまま摂取する食べ方に出会いました。
マクロビの玄米菜食はイマイチしっくりこなかったのですが、生で食べる「ローフード」を取り入れると、その良さを実感することができました。
これらの体感は、私がローフードを続けていくのに十分な理由でした。
「何を食べてよいかわからない」
あなたは、そんな風に感じていませんか?
でも、「野菜がヘルシー」、ということは意識されていると思います。「ローフード」というと、特殊な食べ方のように思いますが、「生の野菜や果物を、一日の食事の50%~80%取り入れましょう」という食べ方です。残りの20%~50%は、あなたの信じる食事法を併用して取り入れればよいのです。あなたの身体に合うのであれば、肉食中心の糖質制限でもMEC食でも、ビーガンでも、マクロビでも良いと、私は考えます。
そしてローフードは、生で食べることを極めた食事法なので、「毎日レタス、キュウリ、トマトのサラダになる」といったマンネリ化するようなことはありません。毎日簡単にローフードを楽しめるスピーディーな調理方法から、保存食、または手間暇かけた凝ったローフード、更には乳製品・卵なども使用しないのに美味しいロースイーツなど、さまざまなバリエーションを提供することができます。
簡単なことは限りなく簡単、そして、手を掛けるとどこまでも凝り・研究できる深さもあるローフードを私は楽しみながら日常に取り入れています。そして、今、乳がんと診断され丸15年が経ちましたが、再発せず元気に過ごしています。
私は乳がんという病気になることでしか気づけませんでしたが少しでも多くの方に、大きな病気になる前に、食べ物の大切さを知っていただき、ローフードを食べる気持ちよさを感じてもらい、健康寿命を延ばしていただきたい、そう思っています。
ローフードをはじめるきっかけは、なんとなくの軽い興味からで、もちろん大丈夫です。私のように重い理由は不要です。ダイエット目的であっても良いですし、アンチエイジングでも、有名人の真似であっても。あなたとローフードの出会いが健康的な生活への第一歩となりますように。